大阪府下水道ボランティア 令和5年度活動報告
1.はじめに
当会は、平成17年度に大阪府の下水道事業に従事した者を中心に設立されて、今年度で19年目を迎えています。
4月に年次総会を開催し、新規会員2名を加え総勢77名で活動しています。また、6年間代表を務められた長谷川氏が退任され、坂田が新たに就任しております。
当会の目的は、会員自らが長年培った知識・経験を活かし、大阪府の流域下水道事業を支援するとともに、環境問題にも関心を継続して自己研鑽を図ることです。主な活動は、大阪府(流域下水道事務所)が実施する広報活動や環境教育などの取り組みをサポートすることです。
2.令和5年度の活動について
新型コロナウィルス感染症が令和5年5月8日の5類感染症移行に伴い、漸く当会の活動もコロナ前と同等にまで戻ってきました。
【総会】
総会は、議案を事前にメール送付して意見をお聞きし、その結果報告と懇親会を5月25日(木)に開催しました。37名と昨年度より多くの出席を得ました。
【出前講座】
南部流域下水道事務所が実施する出前講座は、6月に要請のあった羽曳野市の1校に会員を派遣し、水質試験などのサポートを行いました。
【環境学習】
東部流域下水道事務所では、昨年度まで休止していた体験田などの活動を復活、新たに「トンボの生態観察とヤゴ放流の集い」に要請がありました。
5月25日(木)に渚水みらいセンターでは、近隣の小学校のプールで救出したヤゴを小学生とともに「安定池」に放流し、専門家からトンボの生態のお話を聞くイベントを実施、7名の会員が出席し、小学生の誘導など行いました。
なぎさ農業体験田は、令和元年以来の活動となりました。6月に田植え、10月に稲刈りを実施し、近隣の枚方市の小学校2校5年生の約100名が参加しました。それぞれ8名と11名の会員が下水道のお話、田植えや稲刈り指導に当たりました。
【技術の伝承】
北部流域下水道事務所では、所内研修会において講師の派遣の要請があり、11月2日(木)に会員の濱澤氏を派遣し、高槻処理場汚泥焼却施設建設工事における地元対応の体験談とともに、17名の会員が出席し幅広く意見交換を行いました。研修会後の反省会には、事務所幹部にも出席いただきました。
【研修会及び意見交換会】
次に、当会主催の行事として研修会(講演会)を令和6年2月7日(水)にドーンセンターにて開催し、26名が参加しました。
下水道室より二人の講師をお迎えし、最近の下水道行政の現状をテーマに、小田企画グループ長からは「流域下水道経営戦略の見直しについて」と題して、現計画(平成30年3月策定)の評価・検証と社会経済情勢の変化を踏まえた主要施策と投資・財政計画の見直しの状況について講演いただきました(令和6年3月26日改定)。
また、遠藤計画グループ総括主査からは「下水道のPRについて」講演いただきました。PR動画を職員の手で作成して動画提供サイトで公開、その活動がGKP広報大賞を受賞、また市町村共同して府民向けイベントを開催しているとのことで、省力化を図りつつSNSを利用した発信に感心した次第です。
研修会終了後は、下水道室長ら幹部職員にも参加 いただき、親しく意見交換を行いました。
3.令和6年度の活動
平成6年度は、総会をコロナ前と同じ4月に開催し、活動をスタートしました。
例年の活動に加え、来年度の流域下水道60周年(全国に先駆けて、昭和40年に寝屋川流域で流域下水道事業に着手)に向けた新たな取り組みが期待されています。これからも大阪府からの支援要請に積極的に応えるとともに、会員同士の交流を通じて本会を盛り上げていきたいと思います。
|