大阪府下水道ボランティア 平成29年度活動報告
1.はじめに
当会は、平成17年度に大阪府の下水道事業に従事した者を中心に設立されて、今年度で13年目を迎えています。
4月に年次総会を開催し、新規会員9名を加え総勢91名で活動しています。また、4年間代表を務められた大屋氏が退任され、長谷川が新たに就任しております。
設立の目的は、大阪府の下水道事業を側面から支援しつつ、下水道だけでなく環境問題にも関心を継続し自己研鑽を図ることです。主な活動は、大阪府(流域下水道事務所)が実施する広報活動や環境教育などの取り組みをサポートすることです。
2.29年度の活動概要
(1) なぎさ体験田(東部流域下水道事務所)
渚水みらいセンターでの枚方市内の小学生を対象にした環境学習(高度処理水利用やお米の話しなどと田植えや稲刈りの農業体験)のお手伝いは、発足当初からの活動です。
水みらいセンター近隣の3小学校5年生6クラスの約180名の参加があり、地元土地改良区、枚方市とともに春の田植え(6月)、秋の稲刈り(10月)両日のお手伝いをしました。
(2) 処理場体験ツアー(北部流域下水道事務所)
市民や子供を対象とする処理場体験ツアー(11月:中央水みらいセンター、2月:高槻水みらいセンター)では、微生物の顕微鏡観察やパックテストによる水質試験や施設見学のお手伝いをしました。天候により順延もありましたが、マンホールカードの配布もあり家族連れに加えて遠方からの申し込みもあり、両センターで約150名の参加がありました。
(3) 出前講座(南部流域下水道事務所他)
主に小学4年生を対象にした恒例の出前講座は、今年度は7市町8校(松原市2校、貝塚市、和泉市、岸和田市、泉佐野市、守口市、河南町)で前年度の3校から大幅に増えました。これは教育委員会のHPで環境教育の支援プラグラムとして掲載され、先生方も気軽に申し込みできるようになったためと思われます。
私たちは「下水道の役割」の授業やパックテストによる水質試験のお手伝いを行いました。子供たちの記憶に残る授業となり、ボランティアの応援の甲斐も感じられます。
(4) 技術の伝承(南部流域下水道事務所)
自己研鑽や自主的啓発活動として、29年度は1月に南部下水主催の「技術の伝承研修」に参加して、ボランティアから大石氏、小田垣氏、佐伯氏の経験を踏まえた講演、職員との意見交換を行いました。
以上のように、29年度はイベント合計15回、会員延べ119人が活動しました。
3.今後の活動
大阪府の流域下水道がスタートして半世紀を経て、30年度より新たに企業会計適用が開始し、市民に向けた「広報活動」はますます重要になっています。
また、各職場では「技術の継承」が大きな課題で、当会としてもOB職員としての知識や経験を活かして技術の継承の一助となるとともに、民営化など下水道を取り巻く最新情報を常に収集し、共有することが必要です。
そのためのツールとして、当会HP『POSPUBネット』が会員に利用しやすい環境になるように工夫を図っていかねばなりません。
当会の規約には、大阪府の要請に基づく「非常時の行政支援活動」があります。6月18日の大阪府北部地震を踏まえ、何ができるか、我々も非常時に備えて行政との連絡・連携をしっかりと維持していくべきと考えています。
引き続き、皆様のご支援・ご協力、会員各位の積極的な活動参加をお願いいたします。
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